『Hero’s Land』のレビューです。このゲームはPvPvEマルチプレイサバイバルであり、ボスの奪い合いも可能です。ゲームの基本と遊び方について解説されています。

『Hero's Land』のレビューです。このゲームはPvPvEマルチプレイサバイバルで、ボスの奪い合いも可能です。ゲームの基本と遊び方についてのレクチャーが行われています。

2023年5月18日よりサービスが開始された、Orienjoyのマルチプレイヤー型サバイバルPvPvEゲーム『Hero's Land』（基本プレイ無料／アイテム課金制）。対応機種はPC（Steam）。

初めてタイトルを聞いた、という人も少なくないであろう。本記事では、いったいどんなゲームなのか、ゲームの基本的な流れや、遊ぶうえで覚えておきたいことを解説していこう。

『Hero's Land』のダウンロード（Steam）はこちら

対人アリのローグライトなアクションRPG

『Hero's Land』はオンラインマルチプレイ型のアクションRPGで、パラディンや魔法使いなど、それぞれ異なる特性や必殺技を持ったキャラクターからひとりを選び、ある程度限られた範囲のマップを冒険してキャラクターを育てていく

アクションはシンプルで、最大3つ装備できる性能の異なる武器のアクションと、レア度の高い武器に付いているスキル攻撃、そしてキャラクターに紐づいた“ヒーロースキル”のみ。難しい操作は必要とせず、純粋に育成がバトルの行方を左右する。

キャラクターのレベルはサクサクあがり、慣れると10分程度で100以上に上げられる。しかし、このレベルはルームを退室するたびにリセットされ、ゼロに戻るのが特徴。装備はリセットされず持ち込み可能なので、装備を集めるために何度も冒険をくり返すのが、基本の遊びかたになる。

つまり、フィールドにいる敵モンスターを倒して、アイテムや経験値を稼ぎつつ、マップの決まった場所に登場するボスモンスターを狩っていくのが、ゲームの基本サイクルだ。チームを組んでのパーティープレイも可能。

本作の特徴のひとつが、すべてのプレイヤーに攻撃が可能なところだ。そのため、ほかのプレイヤーがもしかしたら敵になるかもしれない。

HPがゼロになり倒されると、装備をいくつかドロップしてしまうので（マップによって条件・ドロップ数などのルールは異なる）装備目的でほかのプレイヤーに倒されてしまうかもしれない緊張感の中で、ボスを討伐していくのが本作の醍醐味であり、“PvPvE”要素となっている。

ただ、強いプレイヤーと対峙すると初心者のうちはどうしようもないので、本作は“初心者狩り”をしやすいゲームだ。正直、上級者たちが初心者を倒してもほぼメリットがないので、単なる嫌がらせにしかならないのだが、強くなったらほかのプレイヤーを狩ってみたくなる、人間の悪い部分が出てしまう気持ちもわかる。

とはいえ、対人戦を回避したいプレイヤーが極力避ける手段も存在する。冒険は最大50人まで入室できるルームに入って始まるのだが、ルームは豊富に用意されており、4～5人などの人の少ないルームに入れば、ほぼ人と出会うことがなくゲームを進められることも。1日1回使える“完全無敵緊急脱出テレポート”もある。

よくも悪くも、いわゆるプレイヤーキルはそこまで怖いものではないので、PvPvEマルチプレイタイトルでありながら、基本はPvEがメインになっている。

多彩な育成要素

ルームを退室する際には、“清算”を行う。得た経験値と倒したボス数などでスコアが決まり、スコアによってプレイヤー自身の経験値が取得できる。プレイヤーレベルが上がると、恒常的なパッシブスキルが取得できる。

また、直近のいくつかのスコアに応じて、プレイヤーランクが決定。ランクに応じてデイリーボーナスが決まっているため、高いスコアを残し続けて、ランクを上げていくのも育成的要素になっている。

フィールドではビルド要素もあり、素材を取得することで建設物を構築できる。ほかのプレイヤーから逃げるときに踏むと加速する板を設置して逃げたり、要塞を立てて対人戦に活かすこともできるだろう。また、周囲にいると回復効果のある建築物をつくり、その周りで敵モンスターを倒しレベリングするのも有用だ。

キャラクター育成自体はシンプルで、まず経験値取得は非常に楽。石や木などの素材を得るだけでもバンバン経験値が入るほか、装備さえ揃っていればレベルが倍くらい上の離れた敵でも簡単に倒せるため、慣れれば10分ほど遊べば一気にレベル100超えも達成できる。

“釣り”の要素があり、安全地帯で放置するだけでもレベルはバンバン上昇。試してみたところ3時間放置でレベル90越えをしていたので、放置稼ぎをするのも悪くない。

ルームを退出するとリセットされるキャラクターのレベルとは違い、恒常的な育成要素なのが武器の熟練度とキャラクターの覚醒だ。これはおもにガチャで手に入るもので、ゲーム内で得たコインなどを消費してガチャを回し、コツコツと溜めていけばキャラクター、または武器のベース性能をアップできる要素。

もし手っ取り早く強くしたい場合は、課金によるガチャでキャラクターを強くできるものの、覚醒にも限度があるため、課金要素自体はほとんどない。コツコツ溜めれば、無課金でもキャラクターは覚醒できる。武器自体や、武器の熟練度は課金では手に入らないのもポイントだ。

アイテムを収集しよう

要は、敵プレイヤーを避けつつ、毎回レベリングをして、アイテム集めやガチャでコツコツ育成していくのが本作の遊びかただ。

武器は、敵モンスターのドロップや宝箱から手に入る。基本的にはレベル100モンスターか、ボスモンスターを狙うとレア度の高い装備が手に入りやすく、最大レア度のミシック級武器はボスモンスターからドロップしやすい。

防具も同じく、ミシック級を手に入れるにはボスを倒す必要がある。ただし、防具だけは低レア度からでもレア度をアップさせることができ、同じレア度の同じ防具を手に入れるか、合成素材を使うことで、レア度と性能がアップする。

装備をコツコツ集めて強化できたら、さらに強いボスに挑んだり、別マップにいるボスへ挑戦しよう。より強力なボスを倒すことでガチャ用のコインや、レア装備が手に入りやすくなる。エピック級武器のみ“改造”によりさらに強化が可能なので、上位のボスを倒せるようになって、武器をさらに強化していくのが本作のおもな目標となっている。

なお、ほかのゲームモードが期間限定で開催されることがあり、そこでもエピック級武器の強化アイテムが手に入ることも。

ゲームのおもな進めかた

ゲームを遊ぶうえで、一連の立ち回りを解説。サクッと鍛えて、ボス狩りに挑戦しよう。

まずは資材収集

最初はツルハシを使って、資材を集めよう。だいたい全資材が10000個集めるか、レベル50付近になるまで集め続けるといい。

レベル50になると、自動で経験値が手に入るクラフト“畑”が6つ建設できるので、それをフィールドの隠れた場所に建設しておこう。ほかのプレイヤーに破壊される可能性があるので、隠しておくと壊されにくい。

また、拠点に戻って右下にいる“マーリン”に何度も話しかけて、経験値などを貰おう。マーリンはレベルの一定値達成と、資材の一定数入手で経験値などを報酬としてプレゼントしてくれる。

モンスターを狩ろう

レベル50くらいからは資材ではレベル上げしにくくなるので、敵モンスターを狩ってレベルを上げよう。オススメなのが、マップの右側にいる大型の鹿のような敵。

このモンスターはレベル100でありながら、行動のほとんどが突進のみで、非常に狩りやすい。レアアイテムもドロップするので、レベル上げとアイテム集めをしよう。

なお、戦闘ではHP回復がポイント。クラフト“焚火”を使ってHPを回復するか、回復効果のある武器またはヒーロースキルを活用すると、戦いやすい。HPがゼロになるとレベルは半減してしまうので、倒されないように気を付けよう。

ボスにチャレンジしよう

レベル100以上になったら、ボス討伐がメインとなる。倒したいオススメのボスは、マップ右下のゴーレムと、左上にいるミノタウロス。どちらもひとりでも倒しやすく、低確率ではあるがレアなアイテムもドロップ狙える。慣れてきたら、右上か右下のボスにも行ってみるといい。

プレイヤーに倒されないために

プレイヤーキルは、意識すれば避けられるうえに、ゲームの治安自体もそこまで悪いわけではないのでご安心を。

まずはプレイヤー数の少ないルームを選ぶのがオススメ。もしプレイヤーキル狙いの人が入って来たとしても、退出してほかのルームに行けばいいだろう。

もし攻撃されたとしても即倒されたりするわけではないので、冷静にセーフゾーンを活用したり、1日1回の脱出ワープを使って戦闘を避けよう。

また、パーティーを組むのもオススメだ。本作は単純に人数差での戦力差がかなり大きいので、チームを組んでることがわかれば狙われることは少ない。

まとめ：モンスター狩りでアイテム集め！

総括すると、本作はモンスター狩りがメインの、難しい育成要素は少ないカジュアルなRPGとなっている。毎回やるたびにレベル1から始まるが、システム的には短時間でも遊べるため、1日ちょこっとやるだけでも気軽に楽しめる。

PvPvEバトルではあるが、「PvPをするメリットがあまりない」、「上級者たちもPvPをするくらいなら、ボス狩りに時間を使いたい」など、あらゆる理由でPvPが起きることはあまりなく、そのせいで本作の特徴でもある緊張感が全体的に薄れているように思う。

ただ、上級ボス周辺は対人戦が起きやすく、“漁夫の利”が狙えたりするので、つねに緊張感を感じながらボスへチャレンジしなくてはいけないシーンも。とはいえこれも「じゃあほかのルーム行くね」と、出ていけばだいたい解決してしまった。

また、サービス開始当初は実装モードが少なく、プレイヤーが目指すべきところはキャラクターの強化とより強いボスへの挑戦くらいのもので、もちろんそれは楽しいのだけど、物足りない部分もあった。しかし直近で実装された“バトルロイヤルモード”などはより競技要素の高いコンテンツとなっており、ゲーム性はより豊かになっている。また本作は週に1回というハイペースでバージョンアップを行い、マップの拡張や新モードの導入にも積極的で、今後もさらなる新コンテンツやシステムの追加に期待したい。

ちなみに、プレイを開始した3日間は初心者サーバーを使えるが、初心者サーバーはルームが3つしかなく、逆にプレイヤーキルが起きやすい状態となっている。初心者期間は任意でスキップできるので、対人戦に興味がない人はスキップしてしまおう。

要素さえ把握してしまえば、やることがハッキリとしている本作。まずは新しいMMORPGに挑むような気持ちでダウンロードして、ギルドに入って交流を深め、仲間とともに強くなろう！