2023年1月から全12話で放送されたテレビアニメ『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』(以下、『閃の軌跡NW』)は、日本ファルコムの『英雄伝説 閃の軌跡』を原作にしている。そのアニメをベースに、iOS/Androidで同名のアプリ版『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』が2023年内にリリース予定だ。

舞台は『閃の軌跡』シリーズ本編内で《北方戦役》として語られていた、ゼムリア大陸北西部に位置するノーザンブリア自治州で、主人公は「ノーザンブリアの英雄」と呼ばれた祖父を持つラヴィアン・ウィンスレット(ラヴィ)。物語はそんな彼女の視点でエレボニア帝国と争った《北方戦役》が描かれ、シリーズファンから注目を集めた。

本作はそのテレビアニメがベースのiOS/Android向けRPGとなっており、ラヴィたちの物語を追体験しながら、ゲームだからこそ体験できるRPGらしい遊びを多数用意。また、『閃の軌跡』シリーズの人気キャラクターたちが多数登場する点もポイントとなっている。今回はリリースに先駆けてAndroid版を先行プレイできたので、基本システムを紹介しつつレビューで作品に斬り込んでいく。

※本稿はUSERJOY Technologyの提供でお届けします。
※一部、微量なネタバレを含みます。

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ゲーム『英雄伝説 閃の軌跡:Northern War』【第1弾PV】

テレビアニメの物語をなぞりつつメインシナリオが展開

メインストーリーは、テレビアニメの第1話をなぞる章形式で進行。一定数のステージをクリアすることで、つぎの章へと進んでいく。

ステージはイベントを見るタイプと戦闘が発生するタイプがあり、どちらもクリアすることで報酬が得られる仕組みだ。

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キャラクターどうしの掛け合いで進むイベント。基本的にラヴィの視点で進んでいく。
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戦闘が発生する場合は戦う相手の敵戦力が表示される。チーム戦力よりも上の場合は格上なので、足りない場合はキャラ育成に励みたい。

テレビアニメが舞台なので登場キャラクターは少ないのでは? と懸念するファンにお伝えしたいのは、なじみのあるキャラクターがしっかり登場するということ。『閃の軌跡』シリーズの主人公を務めたリィン・シュバルツァーを始め、人気キャラクターたちが顔をそろえている。

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リリース時でこれだけのキャラクターが参戦。なお、SSR、SR、Rのランクで区別されている。
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『軌跡』シリーズでおなじみのみっしぃも登場。ただし、ランクはRであまり強くはない。

なお、物語はゲームの『閃の軌跡II』と『閃の軌跡III』のあいだで起きた《北方戦役》を舞台にしているので、登場するキャラクターは時間軸的にその時代のものとなる。そのため、たとえば天才導力学者・ラッセル博士の孫娘であるティータは《IX組・主計科》に在籍している姿で登場。

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キャラ情報の図鑑ではおおまかなストーリーが確認できる。確認すると報酬で無料のイェーガーコインが手に入るので、忘れずに読もう。

テレビアニメのキャラクターたちも魅力だが、やはり『軌跡』シリーズファンとしては、テレビアニメに登場していないキャラクターたちが活躍する姿を見られるのはうれしい。

テンポ感のいいバトルは編成のこだわりが勝敗を左右する

ゲームの核となるバトルは、属性相克と呼ばれる属性の有利不利関係が最重要で、戦いに勝つにはいかに有利な属性のキャラクターを編成できるかがカギを握る。同じ属性で出陣することで、すべての味方に追加効果が発生するのもポイントだ。

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こちらが本作の属性関係図。

<チーム効果>

  • 同属性キャラ3名:攻撃力+10%、HP+10%
  • 同属性キャラ3名+時属性以外の別の同属性2名:攻撃力+15%、HP+15%
  • 同属性キャラ4名:攻撃力+15%、HP+20%
  • 同属性キャラ3名:攻撃力+25%、HP+25%

空属性は時属性以外の属性として加算され、チーム効果を発揮する。また、時属性キャラは他属性として加算されず、時属性のみで特別なチーム効果を与える。

<時属性の効果>

  • 1名:防御+30%
  • 2名:攻撃を受けた時CP+3、防御+30%
  • 3名:CPI+15、攻撃を受けた時CP+3、防御+30%
  • 4名:CRIダメージ増幅+30、CRI+15、攻撃を受けた時CP+3、防御+30%
  • 5名:SPD+15点、CRIダメージ増幅+30、CRI+15、攻撃を受けた時CP+3、防御+30%

そして属性以外にもバトルで重視したい点は、ロールをバランスよく編成しておくこと。こちらはタンク、キャスター、戦士などさまざまなタイプが用意されている。盾役となるタンクはパーティに必ず入れておきたい。

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 バトルは基本的に通常攻撃やクラフトがオートで使われ、CPが溜まったらSクラフトを自分で発動するのみ。非常にわかりやすいルールとなっている。基本はオートにして倍速で進めることができ、1戦あたりの時間もコンパクトでサクサク進むのがうれしい。

バトルは基本的に通常攻撃やクラフトがオートで使われ、CPが溜まったらSクラフトを自分で発動するのみ。非常にわかりやすいルールとなっている。基本はオートにして倍速で進めることができ、1戦あたりの時間もコンパクトでサクサク進むのがうれしい。

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Sクラフトの演出は『軌跡』シリーズと同じくカットインが入り、見ごたえあるアクション演出が入る。これが見たくてキャラクターを集めたくなるクオリティだ。もちろん、スキップ設定も可能だ。

キャラクター育成はチクチク育てて強さを実感できる盆栽タイプ

バトルでは属性やロールが重要だと先述したが、それだけで戦いに勝つことは不可能。しっかりキャラクターのレベルを上げたり、装備を整えたりしてキャラ育成にも励もう。

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レベルを上げる(強化)と基本ステータスの上昇やスキルが開放される。強化にはキャラ経験値結晶が必要となり、これはメインストーリーを進めたり、ミッションをこなしたりすることで手に入る。

能力を底上げできる装備はタイプによって装備できるキャラクターが決まっており、手に入りにくい分揃え甲斐を感じた。もちろん、装備自体を強化することもでき、こちらもやり込みのひとつとなっている。

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装備には属性が付いているものがあり、キャラクターとマッチさせるとボーナスが付く。そのため、レアな装備かつ属性が合うものを求めての装備集めが熱い。

また、『軌跡』シリーズの代名詞でもあるオーブメントもバッチリ用意。マスタークオーツや装備するとスキルが使えたり、能力が上がるクオーツも登場。こちらも強化が可能と、やり込み度が高い要素だ。

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こちらがオーブメントのセット画面。線(LINE)で結ばれた枠にアクティブクオーツとアシストクオーツをセットすると、LINE効果を発動できる。

そんなキャラ育成だが、肝心のキャラクターの入手方法は基本的にタウンの特務機関【ガチャ】で行う。さまざまなタイプのガチャが用意されているが、覚えておきたいのはここでの募集でなく、メインメニューのバッグから選べる招集令状を使う方法だ。

招集令状はミッションなどをこなすと手に入る。規定枚数がそろうと使用可能だ。なお、SRとSSRが用意されている。被った場合はキャラクターの覚醒に利用可能。

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バッグの消費項目からは、報酬で得たキャラ経験値結晶や装備が手に入るボックスなども使用可能なのでお忘れなく。

このように育成周りはかなりやることが多く、なおかつどれも時間をかけて育てていくスタイルという印象。この少しずつ強くなっていく手応えは、いわゆる“盆栽ゲーム”とも言えるだろう。しかも本作には以下のようなデイリータイプの要素も用意されている。そのため、毎日ログインを欠かさずして、1日1回できることを着実にこなしたくなるはずだ(リセットは毎朝6:00)。